【導入事例 Vol.4】
九州大学 助教 末吉誠 様

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■先生の取組まれている研究は、どのような内容でしょうか?

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現在は主に海洋工学分野の構造物の運動力学を研究しています。例えば、船の安定性や石油掘削の櫓が波から受けるダメージを調べたりするほか、最近では洋上風力発電に活かすために、自由表面の動力学の研究に取り組んでいます。現在の仕事には水面近くの動きをコンピュータで数値シミュレーションして、海洋構造物の基本設計の提案とその検証を行うほか、それらの模型実験による確認も研究に含まれます。

■ワークステーションはどんな用途に使っているのでしょうか?

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水面近くの数値シミュレーションや実験数値の解析にとどまらず、模型の試作・設計に使う3DCADや3Dプリンタに対応したソフトウェアを動かすことまで、多岐にわたっています。また、シミュレーション計算後に、計算点のデータを可視化した画像作成にも使いますが、その際は、何千万という計算点のデータを扱うためCPUパワーとグラフィックパワーも必要となります。

■コンピュータの性能に伴い、研究環境は変化してますか?

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ワークステーションの性能が高くなったので、よほどの大規模解析や膨大なケーススタディでない限りはデスクトップでの計算で事足りるようになりました。
また海洋工学分野では模型実験による数値シミュレーションの検証というプロセスが欠かせませんが、最近は模型や実験装置の製作に3DCADや3Dプリンタを導入することで、試作・検証の過程がコンパクトになっています。ただし、複雑な曲面や構造に対応する設計データから3Dプリンタ用のインプットデータを生成するには、ストレスなく動かせるだけのメモリやディスク環境も必要となってきています。

■データ解析を行う際に、もっとも重視しているスペックは何でしょうか?

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個々人の手元での作業に使うワークステーションについては、単体でのCPUの高速性を重視しています。大規模解析を行う場合は大量のCPUコアのある計算サーバを使いますので、そこまでハイスペックでなくても十分です。手元で簡単なパラメータスタディを同時に行えるよう、コア数もできるだけたくさんあった方がありがたいですが、コストに見合ったスペックで導入するようにしています。

■弊社の製品をお選びいただきました際の決め手を教えていただけますでしょうか?

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CPUやメモリなどの部品は規格品ですから性能面での優劣はほとんどつけられませんし、個々人が使うワークステーションでは特殊なカスタマイズは必要ありません。むしろ、カスタマイズされていると、後から予算が増えてスペックアップしたい時に、部品が合わないなどの問題が発生する原因になってしまいます。シンプルでソフト的なトラブル時に自力でも対処しやすい標準品による構成となっていて、コストパフォーマンスが高いことを重視しています。

■弊社の製品をお使いいただいた感想をお聞かせください。

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今まで私たちのグループで導入したワークステーション製品に関しては現在のところ故障もでておらず、たいへん良い製品群であると感じています。シンプルな構成で拡張性が高く、コストパフォーマンスにも優れているため、1台導入した後、学生用に数台リピート購入しました。

■導入ワークステーション

モデル名 / 型式 CERVO GPGPU Type-XX
外形寸法 約(W)178×(D)673×(H)462 mm  突起部は除く
初期 OS 非搭載
電源 2000W 80 PLUS PLATINUM認証 冗長化電源ユニット
チップセット Intel® C612 Express chipset 最大512GB USB3.0/SATA3.0/2LAN
プロセッサー Xeon 6-Core E5-2620V3 2.4GHz (最大3.2Ghz) 15M 85W/VT-x/VT-d/22nm/DDR4-1866
プロセッサー・ファン 4U Active CPU Heat Sink for X10 Socket R WS
メモリー 64GB (8GBx8) DDR4-2133 (Reg-ECC) 1.2V 2rank
メモリー・スロット 16(空スロット×8) ※最大512GB
ストレージ 1TB (7200rpm, 128MB, 6Gb/s SATA)
対応 RAID RAID 0/1/5/10
光学ドライブ DVD スーパーマルチ
グラフィック NVIDIA Quadro K420 1GB DDR3  (DVI-Ix1, DPx1)
計算加速器 NVIDIA Tesla K40 GDDR5 12GBメモリ (TDP=235W) 1枚構成
サウンド [オンボード] 7.1Realtek HD audio
ネットワーク [オンボード] dual port Intel® i350 Gigabit Ethernet Controller
USB USB3.0 2ポート(前面:0ポート 背面:2ポート) USB1.1/2.0 4ポート(前面:2ポート 背面:2ポート)
その他 IPMIx1、シリアルポート、Thunderbolt AOC Header
拡張スロット PCI-Express3.0(x16)×4 (空き2) PCI-Express3.0(x8)×2 (空き2) PCI-Express2.0(x4)×1 (空き1)
ドライブ・ベイ 5インチベイ×3(空き2) 3.5インチベイ×1(空き1) 3.5インチ Hot-swap SAS/SATA Drive Trays x8 (空き7)
入力機器 スタンダード・キーボード + オプティカル・マウス ※USB 接続
保証期間 3 年間センドバック方式ハードウェア保証

本製品 CERVO GPGPU Type-XX シリーズは、こちらをご覧ください。