【導入事例 Vol.11】
早稲田大学 教授 鎌田 清一郎 様

■経歴

福岡県宗像市出身。九州大学大学院を卒業後、日本電気(株)中央研究所の研究員を経て大学での研究職に就き、現在に至る。
「昔から数学が好きで、数学を勉強し続けていたらコンピュータに行きつきました」。

■先生の研究内容について教えてください

「生体認証」という言葉、聞いたことありますか? 眼球の虹彩や指紋、声紋など身体的特徴によって本人確認を行なう、セキュリティでよく使われている認証方式のことなんです。これを「バイオメトリクス」というのですが、これらを含む画像情報処理や画像を認識するためのメカニズムなどを研究しています。

■「カーロボ連携大学院」ではどんな研究をされているのでしょうか

エンジン、ブレーキ、空調など、今、わたしたちが運転している自動車には各部分にエレクトロニクスという電子工学を応用した技術を採用しています。各自動車メーカーが自動運転の研究を行なっていますが、今後、自動車産業はカー・エレクトロニクスから自動運転など自動車の知能化へと発展していきます。
北部九州にはたくさんの工場がありますが、これからの産業を支えるためには、高度な知能を持つ自動車・ロボットの研究と次世代の技術者やリーダーを育てることが必要とされているんです。
「カーロボ連携大学院」では、北九州学術研究都市にキャンパスを構える早稲田大学と九州工業大学、北九州市立大学が連携して、実習を中心としたこれらの教育カリキュラムを行なっています。僕は「自動運転車制御総合実習」の中の障害物を認識する共同開発を受け持っています。

■弊社のワークステーションを購入した決め手を教えてください

人間の脳神経回路を模倣したネットワークを多層化することで、コンピュータがデータの中に含まれる特徴を捉え、正確でより効率的な判断を実現させる技術をディープラーニングといいますが、僕の研究にディープラーニングは不可欠な存在なんです。ビッグデータと合わせて使うので、高性能なワークステーションが必要なのですが、その点アプライドのワークステーションは性能が高いので安心して注文をしています。
それに自由度が高く、僕の希望を上手にヒアリングしてカスタマイズしてくれる。これも、お願いしてよかったと思っている点です。それにメンテナンスのことを考慮しても、福岡本社であるアプライドはとても魅力的です。

■弊社のアフターサービスはいかがでしょうか

担当営業の川上さんは、トナーの交換などで月に1~2度研究室に顔を見せに来てくれるんです。そのときにするちょっとした会話から、僕の研究に対する考え方を汲み取ってくれるので、購入後に困ったことがまずないんです。質問に対しての答えになっているかわからないのですが「常日頃からリレーションをし関係性を築けているので、とても信頼している」の一言に尽きると思います。