CERVO_OpenFOAM

CERVO OpenFOAM

「OpenFOAM®」は、無料、オープンソースの流体解析用ソフトウェアで2004年にOpenCFD Ltdにより開発・リリースされています。工学及び科学のほとんどの領域にまたがる、商用及び学術領域の多くの方に利用されています。OpenFOAMは化学反応、乱流、熱伝導を含む複雑な流体の流れから、音響学、個体力学、電磁気学に至るまであらゆる問題を解決するための広範な機能があります。

特徴の一つにテンソル解析や偏微分方程式に似た文法を用います。 オブジェクト指向プログラミングと利用者定義演算子により実現された文法により、比較的容易にソルバーを作ることができます。また、作成済みのソルバーも多数用意されていて、ポテンシャル流れの計算、移流拡散方程式の計算、熱流体解析、電磁流体解析、分子動力学計算、応力計算などが可能です。
また、大規模並列計算にも対応し、クラスタを用いた流体解析も可能です。そのため、幅広い分野で、よりご自身の研究にフィットした、自由度の高い解析が可能です。

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Feature of series
CERVO OpenFOAM シリーズの特徴

「APPLIED CERVO OpenFOAM®シリーズ」は、高速起動に特化した、流体解析用ワークステーションです。流体を扱うため、着目する解析対象領域(系)を多数の微小領域(要素=セル)に分割し計算します(メッシュを切る、といいます)。そのため計算能力だけでなく、3D-CAD性能も併せ持つモデルになっております。起動SSDはNVMe を採用しているため非常に高速でレスポンスも高いです。モデルによっては増設ストレージにもSSDを用いることで、迅速なデータ読み込みや書き込みに対応しております。

OpenFOAM®は流体解析用ソフトウェアとして幅広く採用されており、Ubuntu®上で動作しますのでOSはUbuntu®18.04LTSとなっております。

計算だけでなく、RGB各色10bitのカラー出力に対応しているので、高精細な画像表示などGPUやCPUのパワーを多用する場面でもストレスなく作業が行えます。

グラフィックには、主にNVIDIA® Quadro®シリーズを搭載しており、OpenGL 4.5 とCUDAに対応しています。

Three features
3つの特徴

01 Linux動作検証済

02 次世代高速ストレージNVMe-SSDを標準採用

03 大容量メモリを標準採用

01 Linux動作検証済

CentOS 7.x / Ubuntu 18.xx LTS 動作検証済み

オペレーティング・システムには、Linux (Ubuntu/CentOS/Redhat) に対応しています。Linux は各ディストリビューションやバージョンごとに動作検証を行っていますので、製品到着後に安心してご利用いただけます。 本シリーズの対応ディストリビューションやバージョン 以外の OS についても、有償で動作検証を行ってご提供することもできます。 弊社では、ハードウェアの安定動作のみならず、Linux OS や 開発環境の動作を代行して、高品質・安定動作する HPC 専用ワークステーションをご提供しています。

02 次世代高速ストレージNVMe-SSDを標準採用

コンパクトなM.2フォームファクタで次世代のパフォーマンスを実現します。

Samsung 960 EVO SSDを使用して、NVMe SSDのパフォーマンスをより身近に感じてください。960EVOは48層のSamsung V-NANDベースのアーキテクチャを採用しています。これにより、コンパクトな M.2フォームファクタで次世代のパフォーマンスを実現します。最大 3,470/3,000 MB/s のシーケンシャル R/W (リード/ライト) 速度と、最大 380/360K IOPSのランダム R/W 速度を体験できます。また、新しいIntelligent Turbowriteテクノロジーが書き込み速度をさらに加速させます。

03 大容量メモリを標準採用

DDR4-2666 大容量メモリ を標準採用

最新の DDR4 メモリで、最大2,666MT/sの高速化を実現しています。また、モデルによっては16スロットで最大1TB(ECC LRDIMM)を実装できます。対象物の複雑な形状の中を流れる流体の計算にはメモリ量が重要です。予算や用途に合わせてメモリ量も変更できますが導入時に大容量メモリを搭載しておくことで対象の系の変化にも対応できます。また、4 スロット以上のメモリスロットを利用することで、最大4チャンネルのメモリ帯域が利用でき、通信速度が向上します。モデルによってはRegistered-ECC 機能により、電気信号の清流・増幅で安定したメモリ・アクセス、専用チップでのエラー訂正による信頼性の向上を図っています。

OpenGL4.5 / DirectX12 対応 NVIDIA® Quadro® シリーズ を採用

NVIDIA® Quadro®シリーズ は、最新の NVIDIA Pascalアーキテクチャを採用した Quadro®GPU を搭載し、CUDA コアと高速メモリによって、RGB各色10bitのカラー出力に対応。 約10億6433万色の豊かな発色により対応アプリケーションにおいてリアルで滑らかなグラデーションを実現し、より高いクオリティのデータ加工・編集が可能になります DisplayPort コネクタを 搭載し、4K解像度でモニター 画面出力など、柔軟な接続が可能になります。 また、NVIDIA Mosaic™ テクノロジーに対応し、複数の画面を一つの広大なデスクトップ画面として扱うことが可能です。 設定はNVIDIAコントロールパネルから設定でき、マルチディスプレイでの使用環境を強力にサポートします。

GPU 加速コンピューティングとは、科学、分析、エンジニアリング、コンシューマー、およびエンタープライズ用アプリケーションを加速するために、グラフィック処理ユニット(GPU)とCPUを併用することを指します。2007年にNVIDIAが開発したGPUアクセラレータは、今や政府研究所や大学、エンタープライズ、そして世界中の中小企業における、エネルギー効率の高いデータセンターで活躍しています。GPUは、車から携帯電話やタブレット、無人飛行機やロボットに至るまで、様々な種類のプラットフォームにおけるアプリケーションを加速化しています。CPUとGPUの違いを理解する単純な方法は、タスクの処理方法を比較することです。逐次処理用に最適化された2~3個のコアから成るCPUに対して、GPUは複数のタスクに同時に対応できるよう設計された何千ものより小さく、より効率的なコアで構成されています。